2020年2月8日土曜日

神話少女


11歳の栗山千明を篠山紀信が撮影した「神話少女」(新潮社)という写真集があり、最近、児童ポルノ法で摘発された神田神保町の湘南堂書店の店頭で10万円の高値をつけて並べられていたという。そんなことも災いして「神話少女」はもはや古書店チャネルでは流通していないようで、自分も一部の写真を除いて見たことはなく、今後も見ることはないだろうと考えていたが、中国の「胶片的味道」というサイトに写真集の写真すべてが載せられているのを見つけた。http://letsfilm.org/archives/51001


流石に篠山紀信の作品だけあって児童ポルノとは程遠く、移ろう季節の中で思春期の栗山千明の奇跡的に美しい一瞬一瞬が切り取られている。しかし油断はできない。少女の持つエロスは甘美であるが、どこか後ろめたさを伴って危ういものである。巨匠バルテュスが描いた作品ですら児童ポルノの扱いを受けている昨今だから、いつ「神話少女」や、宮沢りえの「Santa Fe」が槍玉にあがり世のタブーとなるかもしれない。


なお「神話少女」と比較にならないが、6歳の小川範子を含んだ何人かの幼女ヌードが撮られた近藤昌良撮影の写真集「Little Angels 少女の詩」(世文社)というのがあり、自分は学生時代に所属クラブの女子部員が所有していたものを見せてもらったことがある。明らかに毛のない陰裂を見せているのが売りのようで、こちらは児童ポルノの指定を受けてもしかたがないと思える。



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