2020年2月15日土曜日

毛皮の朝食

ニューヨークにおける無名時代のマドンナ・チッコーネのモノクロ写真は、顔立ちや乳房の形がマン・レイの撮ったメレット・オッペンハイムを想起させたが、カラー写真にしてみると、マドンナの肌の毛深さが際立って目立った。そしてニューヨーク近代美術館に所蔵されているオッペンハイムのオブジェ「毛皮の朝食」が頭に浮かぶのだった。毛皮のティーカップは無駄毛に覆われたデビュー前の姿で、無駄毛を剃り落として白い肌を披露したアイコン「マドンナ」は、白い陶器のティーカップなのかもしれない。


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