RAP-TUS
快楽物質を追い求めて
2020年3月3日火曜日
東方紅
劉慈欣「三体」で、葉文潔と彼女の夫となる楊衛寧が、太陽を増幅アンテナとして用いて太陽系外に電波を送信する実験を政治委員の雷志成に提案する場面がある。雷はこれに対して首を振り「技術的にもオペレーション的にも造作ないことはわかっている。しかし、楊チーフ、きみはどうも......この手のことには鈍感みたいだな。赤い太陽に向かって超強力な電波を送信するんだぞ。こういう実験が政治的にどう解釈されるか、考えてみたことは?」と返答する。
「赤い太陽」とは毛沢東を象徴し、文革期には「東方紅」という歌(以下の歌詞)が準国歌として歌われ、ミュージカルとしても演じられていた。太陽=毛沢東に向けて強力な電波を当てる行為はまさに不敬罪に相当するということだ。
東方紅、太陽昇、
中国出了個毛沢東。
他為人民謀幸福、
呼児咳呀
他是人民的大救星。
韓国は旭日旗を戦犯旗と称して世界中にある類似した放射光の図像に難癖をつけているが、毛沢東=東方紅の図像についても対象外にせず、習近平に抗議をするべきではなかろうか。
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