1965年公開の韓国映画「사르빈강에 노을이 진다(Sunset on the Sarbin River)」は、ビルマ戦線の日本軍に配属された朝鮮人の将校とゲリラの女性兵士の悲恋を描いた作品である。日本軍において将校にまで上り詰めた朝鮮人という役どころは当時の大統領朴正煕を想起させる。朝鮮人であれど将校昇進への門戸は決して閉ざされていなかったことが韓国では広く知られていたのだろう。恋愛映画の主役をはっていたことから、当時、今で言う「親日派」のようなマイナスイメージは無かったと思われる。
この映画が面白いのは、朝鮮半島から調達された慰安婦がビルマに配置される場面が見られることである。
朝鮮人慰安婦たちのいでたちは、戦時下ではありえないワンピース姿にパーマヘアーで、あのオカッパ頭にチマチョゴリの少女像とは全く異なっている。その
玄人っぽい蓮っ葉な仕草からも、慰安婦は、日本の戦後の街娼、パンパンガールと同様に描かれている。恐らく1965年当時の韓国人の抱く慰安婦のイメージは、「第五種補給品」とも呼ばれ蔑まれた米軍慰安婦であり、軽蔑や同情の対象になれど、いまのように尊敬の対象にはなりえなかった筈である。
映画の広告はまだ漢字混じりのハングルで、俳優名も漢字表記だった
プロフェッショナルの慰安婦のお姐様方はチマチョゴリなど穿かずスカートを穿く
プロフェッショナルの慰安婦のお姐様は戦時下でもパーマヘアー
プロフェッショナルの慰安婦のお姐様はたっぷり稼いで戦場でも煙草をスパスパ吸っていた
プロフェッショナルの慰安婦のお姐様は下着姿でウブな将校を誘惑する